第2回幹事会(以下、幹事会)が平成30年2月22日に兵庫県学校厚生会館で開催された。兵庫県内のがん診療連携拠点病院46病院の代表者と関係5団体の代表者が参加した。協議会の吉村議長、兵庫県医師会の橋本常任理事から挨拶があった。
第2回幹事会(以下、幹事会)が平成30年2月22日に兵庫県学校厚生会館で開催された。兵庫県内のがん診療連携拠点病院46病院の代表者と関係5団体の代表者が参加した。協議会の吉村議長、兵庫県医師会の橋本常任理事から挨拶があった。
①兵庫県内のがん診療連携拠点病院等の指定状況
国指定(14)・県指定(9)・準じる病院(23)合計46病院。これらの病院の他に小児がん拠点病院として県立こども病院が国指定を受けている。(H29.4.20時点)神戸百年記念病院が29年12月末で準じる病院から辞退された。また2月から甲南病院が準じる病院に新たに指定された。
②幹事会運営要領の改正について
・上記①の準ずる病院の変更に伴い、兵庫県がん診療協議会幹事会運営要領の別表2が改正され、平成30年2月22日より施行された。
・別表3より各部会の担当業務について見直しを行い、地域連携部会に地域医療連携の推進が追加改正された。
③第3期がん対策推進基本計画(概要)
・全体目標、分野別施策等が説明された。
④兵庫県がん対策推進計画の改定の概要
・第5次ひょうご対がん戦略推進方策(案)が示された。
⑤既指定のがん診療連携拠点病院等の指定期限について
・現指針での更新日を平成30年3月末で修了し、平成31年4月から新指針にて指定更新を行う。
⑥平成30年度がん対策予算(案)の概要
・29年度に比べ30年度は44億円の増額となる。がん医療の充実の所でがんゲノム医療・希少がんに新たに大きく予算をつけ、がんとの共生の様々な所に予算がついている。
「協議会・幹事会」関連
29年度は協議会を昨年4月に、幹事会を昨年6月と30年2月に2回開催した。また、第7回ひょうご県民がんフォーラムを11月に開催した。
30年度は協議会を4月26日に開催予定、幹事会を6月と31年2月開催予定、11月17日に、第8回ひょうご県民がんフォーラムを開催予定。
②「研修・教育」部会関連
29年度はがん看護実務研修、第3回兵庫県がん化学療法チーム医療研修会を開催した。
各種セミナーでは、研修教育部会セミナー、放射線セミナー、検査セミナー、薬剤師セミナーを行った。来年度もがん看護実務研修を実施予定、第4回がん化学療法チーム医療研修会を10月6日に開催予定。
各種セミナーは、
研修教育部会セミナー 平成30年10月27日 「テーマ:食道がんセミナー(予定)」
放射線セミナー 平成30年(秋ごろ予定) 「テーマ:婦人科疾患(予定)」
検査セミナー 平成30年12月8日 「テーマ:未定」
薬剤師セミナー 平成30年12月15日 「テーマ:未定」として開催予定。
③ 「情報・連携」部会関連
29年度はがん相談の部会兼実務者ミーティングを例年どおり4回開催し、がん相談実務者ミーティング事務局会議も3回開催した。
ピアサポーター養成研修・フォローアップ研修を神戸大学と共催して実施し、ピアサポート事業の推進に取り組んだ。来年度は、地域がん相談支援フォーラムin近畿を31年度に近畿で開催すべく準備をしていく。
また、これからの検討で、ピアサポーターの養成研修は継続的な運営にする為、各病院の持ち回りする仕組みを考えていく。
④「がん登録」部会関連
29年度は院内がん登録実務者ミーティングを年3回開催した。都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会がん登録部会に参加した。また全国がん登録実務者研修会を開催した。
来年度は院内がん登録実務者ミーティングを年2回開催し、6月に兵庫県がん診療連携協議会のがん登録部会を開催する予定である。
⑤「緩和ケア」部会関連
29年度は第5回都道府県がん診療連携連絡協議会の緩和ケア部会に参加、緩和ケア研修会の開催ケアチーム研修会・指導者の会と患者会の合同検討会、フォローアップ研修会の開催をした。
来年度より、緩和ケア研修会がe-learningを含む1日開催が導入されるため詳しい日程がまだ決まっていない。
兵庫県は緩和ケアの受講率は、全国平均値より少し上の83%で、国指定病院ごとの受講率は92%となっている。
来年度の県指定は90%、国指定は100%を目指す計画になっている。
⑥「地域連携部会」関連
29年度では肺がんのイレッサ・タルセバのパスは作成しない事になった。
大腸がんのESDパスの連携ノートを現時点M・SM癌と2冊作成しているが、出来れば1冊集約することを考えており、その方向性や使い方を検討する。
電子化については検討も留保する。来年度は、がんパスの使用状況の問題点を各部会で検討する。また、医療連携での問題を活発に進めていく。
以上の平成29年度活動報告及び平成30年度活動計画は、すべて協議会で承認された。
2017.1~12月までのカウンセリング実施数は、37名。うち、妊孕性希望者は28名。兵庫県立こども病院の紹介もあり年齢は11歳~44歳で、乳がん・白血病等でした。また、30年2月に兵庫県がん・生殖医療ネットワーク第3回講演会が行われ、今後の課題として地域性、費用、男性がん患者に対する妊孕性温存があげられた。
29年度は、がん患者医科歯科連携も強化に向け連絡協議会を開催し情報交換を行った。8月に「周 術期口腔機能管理」に関する実態調査が行われた。報告では、情報提供が行われた際の歯科側からの返書が返信の割合が低く、兵庫県医師会の歯科医師に返書を出すよう周知していくことがあげられた。
30年度も兵庫県がん・生殖ネットワークとの連携による、AYA世代のがん患者の妊孕機能温存処置を拡大・増進していく。29年12月1日に開設した兵庫県神戸陽子線センターと連携をし、3月から小児がんにも照射を開始する予定。また、AYA世代・高校生の教育支援は、多角的にかなり進んでいる。兵庫県のがん対策推進計画の小児がん・AYA世代がん対策として、切れ目のない診療体制の推進、晩期障害のリスクが少ない陽子線治療の提供をしていけるように今後とも進めていく。
兵庫県医師会の橋本常任理事から、子供へのがん教育指導体制への協力要請、並びに小児がん等サポート検討会(平成30年3月31日・土曜日・兵庫県医師会館)の説明があった。
以上