平成26年度第2回幹事会が平成27年2月5日に兵庫県私学会館で開催された。兵庫県内のがん診療連携拠点病院と、準ずる病院を含め45病院の幹事、各部会・パスWG委員と兵庫県医師会代表者、ならびに兵庫県立粒子線医療センター、神戸低侵襲がん医療センター、兵庫県歯科医師会代表者が参加した。開会にあたり足立協議会議長(兵庫県立がんセンター院長)、兵庫県医師会豊田常任理事から挨拶をいただいた。
議事に入る前に、平成26年6月5日開催の、前回幹事会・がんの地域連携パスWG合同会議の議事録を確認した。
平成26年度第2回幹事会が平成27年2月5日に兵庫県私学会館で開催された。兵庫県内のがん診療連携拠点病院と、準ずる病院を含め45病院の幹事、各部会・パスWG委員と兵庫県医師会代表者、ならびに兵庫県立粒子線医療センター、神戸低侵襲がん医療センター、兵庫県歯科医師会代表者が参加した。開会にあたり足立協議会議長(兵庫県立がんセンター院長)、兵庫県医師会豊田常任理事から挨拶をいただいた。
議事に入る前に、平成26年6月5日開催の、前回幹事会・がんの地域連携パスWG合同会議の議事録を確認した。
①専門的ながん診療の機能を有する医療機関の選定条件により区分AとBに分かれている。
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf15/25hokeniryoukeikaku.html
②県指定がん診療連携拠点病院設置要綱を改訂するため、「がん診療連携推進専門委員会」を開催し国の整備指針改正に基づいて検討を行った。平成27年3月13日に国拠点病院の内定を受けて県指定病院を指定し、3月24日のひょうご対がん戦略部会で報告予定。
指定開始は4月1日から。
http://web.pref.hyogo.lg.jp/hw12/hw12_000000121.html
①がん対策の進捗状況について ※情報提供
がん対策推進協議会が定期的に開かれ、がん対策推進基本計画の中間評価について、今後のがん対策の方向性についてなどが議題となった。科学的データの活用、PDCAサイクルの活用などが検討され、若いがん患者に対するがん・生殖医療及び緩和ケアに関する意見書も提出された。
②拠点病院間の格差の存在についてさらなる質の向上及び一定の集約化とがん診療提供体制に関するPDCA体制の構築が求められる。具体的なPDCAサイクルの構築体制について、兵庫県がん診療連携協議会のPDCA構築体制と組織図、県立がんセンターの取り組みを提示した。
③がん登録について:政省令のパブコメが終了した。消化管間質腫瘍と一部の卵巣腫瘍もがんに含まれる。全国がん登録情報の保存期間を100年とする。進行度は術前術後の両方を登録する。免疫療法は独立とした項目としては見送る。死亡日、死因が登録され届出医療機関に還元される。がんと診断された時からその翌年末までに都道府県知事に届け出る。
④27年度がん対策予算について:がん検診については、検診率が目標に近づいてきたため、自己負担額の部分を補助するという形で予算が減っている。がん患者の就労支援については引き続き行っていく。小児がんについてもより進めていく方向である。がん医療の体制については今までのまま進めていく予算になっている。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-gan.html?tid=128235
①「協議会・幹事会」関連 (資料2/2(3)①)
平成26年6月5日(木)に開催された第1回幹事会で、がんの地域連携パス部会と、「がん患者医科歯科連携検討会」を設置した。平成27年度は4月16日(木)に兵庫県がん診療連携協議会(第10回)、6月4日(木)に第1回、平成28年2月に第2回幹事会開催予定。平成27年11月14日(土)第5回「ひょうご県民がんフォーラム」を開催予定。今年のテーマについては募集中。ご意見があれば事務局まで連絡頂きたい。
②「研修・教育」部会関連 (資料2/2(3)②-1、2(3)②-2)
5大がんのセミナーを毎年順次開催し、平成26年度は第7回で「乳がんセミナー」を開催。また、他に検査セミナー、薬剤師セミナー、放射線セミナーを開催した。開催内容は協議会HPに順次掲載している。27年度の活動は改めて連絡の予定。
③「情報・連携」部会関連 (資料2/2(3)③-1、2(3)③-2)
26年度に4回の実務者ミーティング会議を開催し(第24回3月28日開催予定)、今年度はピアサポーター活用に関する運用方法や課題の検討を重点的に行い、がん患者連絡会と意見交換会を行った。その取り組みに関しては実務者ミーティング事務局会議でも患者会と課題を共有した。平成27年度に持越し課題となっている。平成27年度はがん相談実務者ミーティングと事務局会議を開催し、同年開催予定の相談支援地域フォーラムin近畿の開催準備の協力を行う。
④「がん登録」部会関連 (資料2/2(3)④-1、2(3)④-2、2(3)④-3、2(3)④-4)
26年度は、9月12日に地域がん登録実務者研修会を開催した。12月16日(火)に部会とセミナーを開催した。5月17日に「都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会がん登録部会」へ出席。
がん登録推進法が成立し、28年1月施行のため、医療機関への説明会等を開催する予定。
今後、院内がん登録の分析と評価が必要となる。今年度初めて、がん登録実務者ミーティングを計3回開催し、第4回は平成27年2月26日開催予定。
平成27年度も部会、がん登録実務者セミナー、実務者ミーティング、地域がん登録に関する研修会を開催予定。
⑤「緩和医療」部会関連 (資料2/2(3)⑤-1、2(3)⑤-2、2(3)⑤-3、2(3)⑤-4、2(3)⑤-5、2(3)⑤-6)
平成26年4月2日「緩和ケア連携パスWG会議」を開催した。「兵庫県標準緩和連携」緩和ケア関連の地域連携パスは作成していないが、緩和ケア部会、WG、県医師会等と協議し緩和ケア連携に必要な基本的事項(案)を策定しHPに掲載した。問題があれば集約し、適宜修正を行う予定。
12月20日と21日に、緩和ケアフォローアップ研修会(緩和ケア研修会修了者が参加)を開催した。
12月15日開催された都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会第2回緩和ケア部会で緩和ケア研修会の受講促進として平成29年度までに終了すること、研修プログラムの変更があること等の情報提供があった。平成27年1月11日緩和ケアチーム研修会と緩和ケア研修会指導者の会が開催された。
緩和ケア研修会指導者の会の決定事項として、平成27年度兵庫県の緩和ケア研修会は、旧プログラムで実施。平成28年度より新プログラムで実施することとした。新プログラム実施について平成27年度緩和ケア研修会指導者の会で協議をする予定。
⑥「がんの地域連携パス」部会関連 (資料2/2(3)⑥-1、2(3)⑥-2、2(3)⑥-3、2(3)⑥-4、2(3)⑥-5、2(3)⑥-6)
平成26年度からがんの地域連携パス部会を新設し、平成27年1月22日に第1回がんの地域連携クリティカルパス部会を開催。パスの状況についてのアンケート(平成26年度4月~11月末)結果が報告された。また、各がん種別の意見や問題点、うまく稼働している施設での例や進捗が思わしくない原因についてなどの、意見交換が行われた。
平成27年度の活動について:パスは、地域連携における関係構築のきっかけつくりとしても有用のため、パスの継続使用を確認した。全ての施設で導入をお願いし、連携のうまくいっている施設の連携のノウハウを共有する。兵庫県の統一パス策定後5年経過のため、パスの簡略化、電子化、情報共有などの要請があり、27年度に検討の予定。
小児がん拠点病院として全国で15カ所選定されている。兵庫県立こども病院では、長期フォローアップの充実のため、平成26年4月より長期フォローアップ外来を開設した。小児科のキャリーオーバーの患者も診療している。緩和医療についても緩和医療チームを作り臨床の方に介入を始めている(緩和医療チームはがん以外の疾患にも介入している)。
AYA世代の診療も行っているので紹介があれば相談にのれる。院内がん登録のシステムが義務になり集計を送ったが、ソフトが成人がんに沿って作られているので先生方にご指導いただきたい。今後について、平成28年5月開院をめざしてポートアイランドに移転予定。
がん患者医科歯科連携検討会を2回開催し、相互の情報提供体制の確立、歯科口腔外科未設置病院への取り組みについて、がん患者歯科医師連携等について検討した。また、麻酔科を標榜している兵庫県下130病院にアンケートを依頼し、全身麻酔においての46の口腔に関わるトラブル等について回答を頂いた。経口気管挿管予定患者の術前口腔ケアについての指導内容や工夫例もまとめているので参考にして頂きたい。診療報酬上、周術期口腔機能管理の様式(資料4①)を電子カルテ等に入れて提出頂く体制を整えて頂きたい。歯科のない病院での連携運用マニュアルも同時に作成しているので、歯科が併設されていない施設の現状把握のためにアンケート実施の依頼があり、幹事会で了承された。(資料6)。
追加発言、意見なし。
以上